ディレクター紹介&メッセージ


きたまり Kitamari/振付家・ダンサー


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1983年生まれ。舞踏家・由良部正美の元で踊り始め、2001年~2005年千日前青空ダンス倶楽部のダンサーとして活動。京都造形芸術大学在学中の2003年よりダンスカンパニーKIKIKIKIKIKIを主宰し、京都を拠点に創作活動を行っている。2006年「トヨタコレオグラフィーアワード」に最年少ファイナリスト選出、2008年同アワードにて『サカリバ』でオーディエンス賞受賞。「We dance」には、初回2009年より企画参加。本企画から生まれた『女生徒』で「横浜ダンスコレクションR2010 ソロ×デュオコンペティション」にて、未来へ羽ばたく横浜賞(グランプリ)受賞。2010年はキュレーター及びワークショップ「試行と交換」のファシリテーターを務める。京都在住。


【ディレクションプログラム】
 フォーラム(2/19-20 YCC3F)
 - Deep Body-舞踏をとりまく身体 
 - Deep Body-日常から放つダンス
 - Deep Body-思考していくダンス
 - フリンジ参加/山賀ざくろ 「もーしょん&えもーしょん∞あおいゆう」


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私はコンテンポラリーダンスのマーケットの中で踊ってきた若者だと思います。その恩恵はありますが、どうも新しいもの新しいものと云う雰囲気はかないません。ダンスでしょう。身体でしょう。新しいものに感動するわけではなく、ダンサーの身体に感動するんでないんでしょうか。
存在感のある身体、緊張と緩みの ある身体、観客の目の前で繰り広げられる身体の圧倒的な力。そんな力のある身体を待ったダンスを目の当たりにした時の至福感を味わいたいと今回ディレク ターをつとめるにあたって考えたことです。
ただ技術を身につければ良いダンサーかと云えばそうではないし、身体がきちんとたっていると云うことはどういう ことなのかと考えたり、今ここにある身体の素材に様々な角度からしっかりと見つめていくことで、なんでこんな時代に身体を素材に表現たるものをしているの だろうかと,きちんと考えたりするのも良いかもしれないと思っています。
新しいもの新しいものと云う戯言に流されずに、きちんと身体に付き合いたい。ただそれだけなんです。



捩子ぴじん Pijin Neji/振付家・ダンサー


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1980年生まれ。2000年~2004年大駱駝艦に所属し、麿赤兒に師事。退団後に独自の活動を始め、体に対する微視的なアプローチをしたソロや、体を物質的に扱った振付作品を発表。2006年ジョセフ・ナジ振付『遊*ASOBU』の出演で国内外のツアーに参加。2008年に仏国立オルレアン振付センターのフェスティバル「TRAVERSES」にて作品を発表。近年は振付作品『syzygy』(2009年初演)の他、神村恵・手塚夏子・スズキクリとのユニットや、横浜国際映像祭2009オープニング「停電EXPO」等がある。「We dance 2010」に公募企画で初参加。今回はワークショップを中心にディレクションを担当。


【ディレクションプログラム】
 ワークショップ試行と交換(1/8-2/12 急な坂スタジオ)
 フォーラム(2/15-20 馬車道大津ギャラリー、他)
 - WS試行と交換 ファシリテーター企画
 - WS報告会「FW:RE:試行と交換」 
 - フリンジ参加/フェデラツィア「Eコレクティヴ」 


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僕が"コンテンポラリーダンスです"と言って活動を始めたのが2004年。面白いものがたくさんあり、盛り上がっていた。ただしその盛り上がりを享受して いたのはごくごく一部で、それとは関係なく、多くの作家は自分のダンスに耳を澄ましている
。同じシャンルでも作家と観客が自分の興味の外で会えば、お互い に作品はもちろん作家の名前も知らなくて、話が通じない。その中で今盛り下がっている感があるごく一部が僕のコンテンポラリーダンスであって、僕自身、公 演をチェックすらしなくなっている。
そして今回、自分のピュアな興味でワークショップ企画「試行と交換」の人選をしたら、ダンスの作家はほとんどいないと いう状況になってしまった。でも"ダンスだめじゃん"って言うつもりは全然ない。ダンスとは呼べない何かへの興味を経て、なお可能なダンスがあるでしょ う。
土方巽が舞踏のムーブメントを興したことを考えながら、まだ見ぬダンスに心焦がれる。だから「We dance 2011」は新しいダンスへ至る契機になるはず。この期に及んでなお新しいダンス、としつこく言っておく。



篠田千明 Chiharu Shinoda/演出家


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1982年生まれ。2004年多摩美術大学在学中に小指値(koyubichi)を結成。2008年から演劇制作 チーム快快(faifai)に改名し、中心メンバーとして主に演出と脚本を担当。
〈ポップ化する演劇〉をテ ーマに、常に新しい表現を模索。演劇・ダンス・映像・パーティ・イベント等、既成のジャンルや上演 形式に留まらない独自の活動を多彩なフィールドで展開し注目される。
スイスの国際演劇祭チューリヒ・シアター・スペクタクルにて、『My name is I LOVE YOU』で新人アーティストに贈られる『ZKB Patronage Prize』を受賞。最近の個人の活動としては、2009年「キレなかった14才♥りたーんず」の企画/脚本・演出、イベント『From Tokyo with love』のオーガナイズなど。今回「We dance」には初参加。


【ディレクションプログラム】
 フォーラム
 (2/15-20 YCCB1F&階段、横浜黄金町視聴室その2&黄金町CとD、他)
 - ダンサーインザ蚤の市
 - Shall we UDON?
 - 歩くだけでダンスになるぞ♪ 
 - アフターパーティー presented by 快快
 「faifai HASHIGO closing party for TPAM&We dance 2011」


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コンテンポラリーダンスのフォーラムのディレクターって、カタカナばっかり!!
つまりよくわかんないってことだから、ばったり偶然あってしまっても楽しめる企画にしようと思いました。
世の中には"わかる"ものだけでなりたってるわけじゃないけど、あ、そうやって楽しむんだ!!っていうきっかけは、価値観をこうかんっこすることで生まれるかな?って思って。"ダンサーインザ蚤の市"では欲しいものをゲットするために店番のダンサーと交渉してもらいます。
お金以外のもので。"歩くだけでダンスになるぞ♪"は、ダンサーと建築家とインタラクティブアートの人とカラダについて話すなかでどんな話になるのかな?それを使ってダンスにできるかな?"Shall we UDON?"ではうどんを打ってご飯を食べるし、アフターパーティーではみんなで朝まで踊ろう!!
とにかくプログラムに遊びに来やすい感じにしたのでしくよろ〜〜。