国際共同制作『RE/PLAY Dance Edit』東京公演

2019年2月9日[土]・10日[日]・11日[月・祝]
吉祥寺シアター


オリジナルは、多田淳之介率いる東京デスロックが2011年に発表した『再/生』。反復する身体を通して、再生に向かっていこうとする人間を描き出した演劇作品を、本作では、俳優を振付家・ダンサーに置き換えて、リ・クリエーションします。
ダンスバーションは2012年京都にて初演後、横浜、シンガポール、カンボジア・プノンペン、京都、フィリピン・マニラにて各地のダンサーと上演を重ね、2019年に東京に集結。連続で繰り返されるポピュラーな楽曲、サドンデスで踊り続ける8人のダンサーの疲弊していく身体。ダンスの根拠も意味もなぎ倒していくその果てしない構造が、切実な「生」や混沌とした現代社会を浮き彫りにし、ダンスの概念を覆す問題作です。

演出: 多田淳之介
振付・出演:きたまり、岩渕貞太、Aokid、斉藤綾子、シェリダン・ニューマン(シンガポール)、ソポル・ソー(カンボジア)、カリッサ・アデア(フィリピン)、ジョン・ポール・オルテネロ(フィリピン)


PDFデータ



Ticket


国際共同制作『RE/PLAY Dance Edit』 東京公演

日時:
2019年2月9日(土)19:00開演|10日(日)19:00開演|11日(月・祝)18:00開演
受付は開演の45分前/開場は30分前

チケット料金 日時指定・全席自由
一般前売3,500円/当日4,000円|U25(25歳以下):前売3,000円/当日3.500円
アルテ友の会会員価格:3,000円(一般前売のみ)|TPAM参加登録者特典:3,000円(一般前売のみ)

チケット取扱 12月1日(土)
■ RE/PLAY Dance Editオンライン [予約フォーム] →こちら
■ 武蔵野文化事業団 →詳細はこちら|0422-54-2011 (12月2日(日)より取扱開始)
■ TPAM →詳細はこちら (TPAM参加登録者のみ)

会場:
吉祥寺シアター →HPはこちら

アクセス:JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺駅」北口下車 徒歩5分
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1- 33-22/Tel. 0422-22-0911
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お問い合わせ
NPO法人Offsite Dance Project TEL.090-6346-5820

照明:岩城 保/舞台監督:三津 久/音響:相川 晶(有限会社サウンドウィーズ)/通訳:齋藤梨津子
プロデューサー:岡崎松恵/デザイン:阿部太一(TAICHI ABE DESIGN INC.)/Webデザイン:加藤和也

企画製作・主催:NPO法人Offsite Dance Project、RE/PLAY Dance Edit実行委員会
共同製作:TheatreWorks、Amrita Performing Arts、京都芸術センター、Sipat Lawin Ensemble
提携:公益財団法人武蔵野文化事業団
助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、芸術文化振興基金
制作協力:東京デスロック
協力:急な坂スタジオ






About


『RE/PLAY Dance Edit』は、2011年の東日本大震災の後に私が主宰する劇団・東京デスロックで上演した演劇作品『再/生』を下敷きに、2012年に「We dance 京都2012」というフェスティバルの「演劇とダンス/身体性の交換」で初演しました。「繰り返せないこと」「断絶」というテーマや、お互い干渉せずに動き続け、ポップミュージックによって発生するイメージを作っては壊し、執拗な繰り返しからアイロニカルに生と時間を描くという構成は同じですが、まさに身体性の交換、俳優とダンサーの違いによって作品は生まれ変わりました。
例えば俳優は舞台上で人間として存在し、孤独な人間を表すのに優れていますが、ダンサー、ダンスは身体として存在し、孤独そのものを表すことができます。“Dance Edit”では「踊る/踊らない」というディレクションを加え、ダンサーは「踊り」によって人間と身体を往来します。「人間」から「身体」へ、そして「身体」から「ダンス」へ。そしてそのグラデーションの先にある「演劇」や「ダンス」という文脈を超えた舞台芸術そのものの姿を観客と共有することがこの作品の目的の一つでもあります。
各自の振付や「踊る/踊らない」の基準は、ダンサー自身が自分の身体、ダンスと向き合いながら決定していきます。ダンサーそれぞれの身体、ダンス観、文化的背景の断絶と混沌は舞台上の色彩となって観客それぞれのフォーカシングを生み、そして繰り返し、過ぎ去る時間の中で「ダンスとは何か?」「この世界とは何か?」を問いかけます。舞台芸術の上演とは現在を生きていくための問いの共有であると考えています。
「演劇/ダンス」というボーダーから始まったこの作品は、京都、横浜、シンガポール、カンボジア、フィリピンを巡り、単なる上演ツアーではなく、現地ダンサーに加え各国の出演ダンサーも参加するボーダーミックスの作品となりました。それはボーダーを抱えたまま、多様なまま共存し続けようとするアジアの姿そのものです。ダンスファンだけではなく、多くの人々にとって現在の、そして未来のアジア形成のための多様な視座となることを願い今後も上演を続けます。舞台芸術とは現在から未来への願いでもあります。

多田淳之介(演出)



2012年に京都から始まった『RE/PLAY Dance Edit』の出発点は、当時私が感じていたダンスへの問いでした。演出と振付の境界線とは? コンセプトとダンスのバランスは? 観客に向けたダンスとは? ダンスの強度とは? 自身の作品を振り返りながら答えが見えず、他のダンスアーティストの作品を見ても問いは深まるばかり。ダンスは何のために必要なのか?どうしたら自身を揺さぶるダンス作品に出会えるかと四苦八苦しながら、自分で創りだせないのならば他者の手を借りようと多田淳之介にオファーしました。
『RE/PLAY Dance Edit』はダンスを踊らない、ダンスを踊る、ダンスを越える、といったシンプルな構造の中、身体を動かすことを観客に見せる行為が表現になるのはなぜなのか。そもそもダンスとは何なのかという問いを投げかけています。問いというのは答えを見つけることを目的とせず、発見の連続から次の問いを見つけだす作業になる。これが『RE/PLAY Dance Edit』で私が見つけた問いへの答えです。
国を越え言語を越え、互いの身体を通して何をうけとることができるか、大いなる問いを繰り返し続けるこの作品は、これまでに京都、横浜、シンガポール、プノンペン、京都、マニラで上演を重ねてきました。90分繰り返される『RE/PLAY Dance Edit』で最後に残るのは思想なのか身体なのかという問いとともに、出演した個々のダンサーが振付という自身の身体言語に実直に向かいあう中で、互いの探究心と問題意識の共有が生まれる場として機能してきたと思います。
多田淳之介という演出家は時に暴力的だと評されますが、残念ながら私達ダンサーの方がよっぽど暴力的でしょう。身体を投げ打つように舞台で踊る喜びに打ち震え、またこの旅が各地域でのダンサーと観客、そしてダンスの未来の為に少しでも新たな価値観や可能性に出会うこと願います。

きたまり(企画/振付・出演)




上演記録
初演:2012年2月4日/京都 元・立誠小学校
横浜公演:2014年2月14日-16日/横浜 急な坂スタジオ
シンガポール公演:2016年2月17日-20日/シンガポール 72-13
カンボジア公演:2017年3月24日-25日/プノンペン Department of Performing Arts
京都公演:2017年11月25日-26日/京都 京都芸術センター
フィリピン公演:2018年1月13日-14日/マニラ Power Mac Center Spotlight




Artist



多田淳之介

1976生まれ。2001年から「東京デスロック」を主宰。俳優の身体、観客、劇場空間を含めた、 現前=現象にフォーカスした演劇作品を発表。既成の演劇の枠組みに囚われない演出方法は、公演毎に話題を呼び、国内外の公演、共同制作、ワークショプ等多数。2010年から富士見市民文化会館キラリ☆ふじみの芸術監督に就任。2013年に日韓共同製作作品『カルメギ』に於いて韓国で最も権威のある東亜演劇賞演出賞を外国人として初受賞。2018年APAF–アジア舞台芸術人材育成部門のディレクターに就任。



きたまり

1983年生まれ。舞踏家・由良部正美の元で踊り始め、2002年からソロ活動を開始。2003年「KIKIKIKIKIKI」設立。2008年トヨタ・コレオグラフィーアワードにてオーディエンス賞、2010年横浜ダンスコレクションの未来にはばたく横浜賞(グランプリ)を受賞。2016年マーラー交響曲シリーズ『夜の歌』にて文化庁芸術祭賞の新人賞を受賞。また、ダンスシーンの活性化や舞台芸術における身体の可能性を追求するプロジェクトを多数企画、ジャンルを越境する活動を展開している。





岩渕貞太

玉川大学で演劇専攻、同時に、日本舞踊や舞踏も学ぶ。2007年より2015年まで、故・室伏鴻舞踏公演に出演、影響を受ける。「身体の構造」「空間や音楽と身体の相互作用」に着目した、自身の創作作品を発表する。2012年横浜ダンスコレクションEX2012にて『Hetero』(共同振付・関かおり)で在日フランス大使館賞受賞。舞踏や武術、及び、生物学・脳科学・哲学等からなどからインスパイアされた、独自の身体表現方法「網状身体」を開発。急な坂スタジオレジデントアーティスト。





Aokid

1988年東京生まれ。14歳の頃より始めたブレイクダンスをルーツに持つ。「東京ElectrockStairs」などに参加した後、ソロ活動を展開。2016年横浜ダンスコレクションコンペティション1で審査員賞(たくみちゃんとの共作)を受賞。既存のダンス活動にとらわれず、ドローイングやインスタレーションなど展示やイベントの企画、ゲリラパフォーマンスイベント"どうぶつえん"、不定期にパーティーなどを行っている。





斉藤綾子

1990年大阪府生まれ。幼少より踊りはじめる。大阪芸術大学舞台芸術学科舞踊コース卒業。在学中に望月則彦作品『カルメン』でカルメン役を踊る。近年、サイトウマコト、今中友子、素我螺部、高野裕子、きたまり/KIKIKIKIKIKI などの作品に出演。多くのサイトウマコト作品で振付助手を務める。2015年より益田さちとのユニット「…1[アマリイチ]」での活動を始める。





シェリダン・ニューマン

オーストラリア出身、シンガポール在住。New Zealand School of Dance卒(2006)、Queensland University of Technology, Australia修了(舞踏学士, 2010)。2011年から2015年までシンガポールのMaya Dance Theatreのメンバーとして国内外の作品に出演。2015年スフリ・ジュワフールとともにダンス集団「Soul Signature」を創設。第31回ハノーバー国際振付コンペティション(ドイツ)にて『Decipher』でトリプル受賞。





ソポル・ソー

カンボジアのプノンペンを拠点とするコンテンポラリーダンス・カンパニーAmrita Performing Artsのダンサー。Secondary School of Fine Artsでカンボジアの伝統的な男性仮面舞踊Lakhaon Kaolを学び2010年に卒業。以後カンボジアの巨大影絵演劇カンパニーSovann Phum Khmer Arts Associationで活動する。多くのコンテンポラリーダンスのワークショップに参加し、カンボジア国内外のアーティストの作品に多数出演している。





カリッサ・アデア

フィリピン文化センター(CCP)のレジデントカンパニーである国立バレエ団「Ballet Philippines」で15年間踊り続け、プリンシパルも務めた。2014年にはAsian Cultural Councilの助成金を得てアメリカに滞在。現在は、マニラを拠点にフリーランスのダンス・アーティスト、振付家として活動。





ジョン・ポール・オルテネロ

クラシック・バレエ、モダン・バレエ、ジャズダンス、およびストリートダンスを学ぶ。Royal Academy of DanceのVocational Male Syllabus試験における最高レベルAdvanced 2を優秀な成績で合格した初のフィリピン人男性ダンサー。コミュニケーション学の学士号を持ち、子どもたちにジャズダンスとバレエを教える傍ら、ストット・ピラティスの指導も行う。






Archive


初演 『RE/PLAY』
2012年2月4日/会場:京都 元・立誠小学校
http://www.wedance.jp/2012_kyoto/

横浜公演『RE/PLAY(Dance Edit.)』
2014年2月14日-16日/会場:横浜 急な坂スタジオ
http://www.wedance.jp/replay/replay2014/

シンガポール公演 『RE/PLAY Dance Edit』
2016年2月17日-20日/会場:シンガポール 72-13 
http://www.wedance.jp/replay/replay2015
https://replay2016.wordpress.com

カンボジア公演 『RE/PLAY Dance Edit』
2017年3月24日・25日/会場:カンボジア・プノンペン Department of Performing Arts 
http://www.wedance.jp/replay/replay2016

京都公演 『RE/PLAY Dance Edit』
2017年11月25日-26日/会場:京都 京都芸術センター
http://www.kac.or.jp/events/22001/

フィリピン公演 『RE/PLAY Dance Edit』
2018年1月13日-14日/会場:マニラ Power Mac Center Spotlight
https://mnllikha.wixsite.com/replaymanila
http://www.wedance.jp/replay/replay2017


2015年度版リーフレット(A5・8P 日本語・英語)/2016年3月30日発行
→ PDF

2016年度版リーフレット(A5・8P 日本語・英語)/2017年4月30日発行
→ PDF

2017年度版リーフレット(A5・16P 日本語・英語)/2018年4月30日発行
→ PDF

*発行:NPO法人Offsite Dance Project/デザイン:阿部太一[TAICHI ABE DESIGN INC.]



Contact


RE/PLAY Dance Edit実行委員会:
東京都荒川区西日暮里4-1-6  ㈲グリーンルーム内 
E-mail: info@wedance.jp

NPO法人Offsite Dance Project:
横浜市中区池袋10-1-202 
E-mail: info@offsite-dance.jp
URL: http://www.offsite-dance.jp 

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