RE/PLAY DANCE Edit.
17-20 February 2016
72-13, Singapore
http://www.72-13.com
Renowned Japanese theatre maker, Junnosuke creates Re/Play Dance Edit with eight Singaporean and Japanese contemporary dancer-choreographers. It explores the intent and meaning of re-production through bodily repetition of physical movement. The very foundation and meaning of dance is undermined, theatre as a format is subverted!

国際共同制作『RE/PLAY(DANCE Edit.)』、2015年始動!

オリジナルは、多田淳之介率いる東京デスロックが2011年に発表した『再/生』。反復する身体を通して、再生に向かっていこうとする人間を描き出した演劇作品を、本作では俳優を日本とシンガポールの振付家/ダンサーに置き換えてリ・クリエーションします。ダンスバーションはこれまで京都と横浜で上演し、日本のコンテンポラリーダンスで独自の作品世界を描き注目される振付家・ダンサーが集結。連続で繰り返されるポピュラーな楽曲、サドンデスで踊る続ける8人のダンサーの疲弊していく身体。ダンスの根拠も意味もなぎ倒していくその果てしない構造が、逆説的に演劇を超えたダンスを浮かび上がらせました。
本作は、Offsite Dance ProjectとTheatreWorksとのco-productionで初の国際コラボレーションとして2016年2月に発表。日本と東南アジアのアーティストで、アジア各国にて上演を予定しています。

Activity 2015-2016
2015年4月27日(月)〜29日(水)/ワークショップ・オーディション
2016年2月17日(水)〜20日(土)/公演
会場:72-13(Mohammad Sultan Road Singapore 239007)
http://www.72-13.com

Credit
演出:多田淳之介
振付・出演: Mario Chan、Jaenny Chandra、Elzabeth Loh、Sheriden Newman、 Mohamad Sufri b Juwahir、Ma Yanling(以上6名オーディション選出)、きたまり、今村達紀
テクニカル・ディレクター:ラング・クレイグヒル
照明:筆谷亮也
映像ドキュメンテーション:藤井 光
通訳:齋藤梨津子
webデザイン:加藤和也
プロデューサー:Tay Tong、岡崎松恵
共同製作:TheatreWorks(シンガポール)、NPO法人Offsite Dance Project(日本)
助成:国際交流基金アジアセンター


演出家からのメッセージ

『Re/Play』は2011年の東日本大震災を受けて私の主宰する東京デスロックという劇団の演劇作品として作られた作品が下敷きになっています。演劇作品としては、「繰り返せないこと」「断絶」などをテーマに作られました。俳優たちはお互い干渉せずに動き続け、ポップミュージックによって発生するイメージを作っては壊し、執拗な繰り返しからアイロニカルに時間や生を舞台上に表出させる作品でした。翌2012年に京都の8人のダンサーたちとダンサー版『RE/PLAY』 を作ることになりました。俳優の多くは舞台上で人間を表現します、むしろ演劇とは人間についての表現だとも言えるでしょう。しかしダンサー、ダンスは身体そのものの存在が具象、抽象様々なものを表現します。そこでダンサーに課したディレクションは「踊る/踊らない」ということでした。「踊る/踊らない」の基準は各ダンサーに任せ、「踊らない=人間」から「踊る=身体」というグラデーションをつけることで、更に多様な身体によるカオスを生み出し、混沌としたこの世界を更に克明に表現する作品になりました。2014年には横浜で再び新たなダンサーと『RE/PLAY(DANCE Edit.)』を創作しましたが、身体性も、ダンス観も、振り付けもバラバラな身体が並び、その断絶による混沌から観客が見出す景色を壊しては再構築し続けるこの作品は、ダンサーの身体が多様であるほど広がりのある作品だということを改めて認識しました。今回のシンガポールでのクリエーションでは日本と東南アジアの身体、アジアの身体から見えてくる景色を楽しみにしています。各ダンサーには、自分にとっての「踊ること/踊らないこと」「動き/振り付け」を思考し、各自のパフォーマンスを作ってもらいます。振り付けに対する私からのディレクションはありません。ダンサーそれぞれがダンスと向き合う姿そのものを構成し演出するのが今回の私の役割です。参加してくれるダンサーにとっても、観客にとっても、ダンス観を見直し、試され、進むことのできる現場になることを願っています。
多田淳之介

多田淳之介(ただ・じゅんのすけ)
演出家・俳優/東京デスロック主宰
1976生まれ。2001年から「東京デスロック」を主宰。古典から現代戯曲、パフォーマンス作品まで幅広く創作。俳優の身体、観客、劇場空間を含めた、現前=現象にフォーカスした演劇作品を発表。既成の演劇の枠組みに囚われない演出方法は、公演毎に話題を呼び、国内外の公演、共同制作、ワークショプ等多数。俳優としても他劇団への客演や、映画、TVドラマにも出演。2010年4月に富士見市民文化会館キラリ☆ふじみの芸術監督に、公立文化施設演劇部門の芸術監督としては国内歴代最年少で就任。2013年に日韓共同製作作品『カルメギ』に於いて韓国で最も権威のある東亜演劇賞演出賞を外国人として初受賞。
きたまり
ダンサー・振付家・演出家/KIKIKIKIKIKI主宰
1983年生まれ。舞踏家・由良部正美の元で踊り始め、2002年からソロ活動を開始。2003年「KIKIKIKIKIKI」設立。2006年京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科卒業。2008年『サカリバ007』がトヨタ・コレオグラフィーアワードにてオーディエンス賞受賞、3カ国15都市で上演される。2010年『女生徒』で、横浜ダンスコレクションのグランプリを受賞。2011年京都国際舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT」で新作共同制作を行う。近年はダンサーとして黒沢美香、木ノ下歌舞伎などの公演に出演。また、ジャンルを横断し多角的な問いに向き合うプロデュース公演やイベントも多数企画している。

Archive

初演 『RE/PLAY』
日時:2012年2月4日(土)/会場:京都 元・立誠小学校 自彊室
*「We dance 京都2012」〜「演劇とダンス/身体性の交換」上演プログラム(プログラムディレクター:きたまり)
データ http://www.wedance.jp/2012_kyoto/program.php
トークセッション・レポート・公演写真 http://www.wedance.jp/2012/forum.php

第2回公演 『RE/PLAY(DANCE Edit.)』(新演出) 
日時:2014年2月14日(金)〜16日(日)/会場:横浜 急な坂スタジオ ホール
*「国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2014」ショーケース参加作品(主催:きたまり、NPO法人Offsite Dance Project)
データ http://www.wedance.jp/replay/replay2014
レポート・公演写真 http://replay-forum.blogspot.jp/


Contact Information

NPO法人Offsite Dance Project
〒231-0834 横浜市中区池袋10-1-202
E-mail: info@offsite-dance.jp
URL: http://www.offsite-dance.jp 

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