International Co-production
RE/PLAY DANCE Edit.

By Junnosuke Tada and Kitamari
in collaboration with choreographer-dancers from around Asia


国際共同製作「RE/PLAY Dance Edit」

オリジナルは、多田淳之介率いる東京デスロックが2011年に発表した『再/生』。反復する身体を通して、再生に向かっていこうとする人間を描き出した演劇作品を、本作では、俳優を振付家・ダンサーに置き換えて、リ・クリエーションします。
ダンスバーションはこれまで日本では京都と横浜で各地の注目ダンサーが集結。連続で繰り返されるポピュラーな楽曲、サドンデスで踊り続ける8人のダンサーの疲弊していく身体。ダンスの根拠も意味もなぎ倒していくその果てしない構造が、切実な「生」や混沌とした現代社会を浮き彫りにし、ダンスの概念を覆す問題作です。
本作は、NPO法人Offsite Dance Project(日本)とTheatreWorks(シンガポール)とのco-productionで、初の国際コラボレーションとして2015年に始動。2年目は、カンボジアのアムリタ・パフォーミング・アーツと同法人との共同製作にて実施。今後、日本と東南アジアのアーティストで、アジア各国にて上演を予定しています。

RE/PLAY Dance Edit実行委員会
Activity 2016-2017
2016年7月1日〜3日/ワークショップ・オーディション
会場:カンボジア・プノンペン Circus Hall

2017年3月24日・25日/公演
会場:カンボジア・プノンペン Department of Performing Arts
*照明実践ワークショップ同時開催

Credit

演出:多田淳之介
振付・出演:きたまり、伊東歌織、竹ち代毬也、チャンケトヤ・チェイ、リティア・チェイ、ナリム・ナム、チャンボレイ・ソイ、ソポル・ソー 
テクニカル・ディレクター:ラング・クレイグヒル
照明デザイン:岩城 保
プロデューサー:岡崎松恵、リティサル・カン
通訳:貝塚乃梨子、チャンニアリー・ルーン、井手和可子
webデザイン:加藤和也
映像ドキュメンテーション:一般社団法人Social Compass

共同製作:Amrita Performing Arts、NPO法人Offsite Dance Project、RE/PLAY Dance Edit実行委員会
助成:国際交流基金アジアセンター、アーツカウンシル東京
協力:一般社団法人Social Compass




演出家からのメッセージ

『RE/PLAY DANCE Edit』は、2011年の東日本大震災を受けて私の主宰する東京デスロックという劇団の演劇作品として作られた『再/生』が下敷きになっています。演劇作品としては、「繰り返せないこと」「断絶」などをテーマに作られました。俳優たちはお互い干渉せずに動き続け、ポップミュージックによって発生するイメージを作っては壊し、執拗な繰り返しからアイロニカルに時間や生を舞台上に表出させる作品でした。
翌2012年に京都の8人のダンサーたちとダンサー版 『RE/PLAY』を作ることになりました。俳優の多くは舞台上で人間を表現します、むしろ演劇とは人間についての表現だとも言えるでしょう。しかしダンサー、ダンスは身体そのものの存在が具象、抽象様々なものを表現します。そこでダンサーに課したディレクションは「踊る/踊らない」ということでした。 「踊る/踊らない」の基準は各ダンサーに任せ、「踊らない=人間」から「踊る=身体」というグラデーションをつけることで、更に多様な身体によるカオスを生み出し、混沌としたこの世界を更に克明に表現する作品になりました。
2014年には横浜で再び新たなダンサー達と『RE/PLAY(DANCE Edit.)』を創作しましたが、身体性も、ダンス観も、振付もバラバラな身体が並び、その断絶による混沌から観客が見出す景色を壊しては再構築し続けるこの作品は、ダンサーの身体が多様であるほど広がりのある作品だということを改めて認識しました。
更に2016年のシンガポール版『RE/PLAY DANCE Edit』は、日本人2名、シンガポール人4名、インドネシア人1名、オーストラリア人1名とシンガポールらしい多様なメンバーでの創作となりました。ディレクションにおいても各自のルーツとなる振付を加え、ダンサーの身体、そしてダンスの文化的背景の多様さが更に作品に奥行きを与えました。これはこのプロジェクトの目的の一つであるアジアの身体への問いかけに大きな前進をもたらしました。今後更に東南アジアや東アジアへと、異なる文化的背景を宿した身体が加わり立ち上がる景色は、アジアにおける身体・ダンスの背景、差異、接続の現在地を照射し、ダンスファンだけではなく、多くの人々にとってアジア形成の多様な視座を得る機会になるでしょう。
多田淳之介

多田淳之介(ただ・じゅんのすけ)
1976生まれ。2001年から「東京デスロック」を主宰。
俳優の身体、観客、劇場空間を含めた、現前=現象にフォーカスした演劇作品を発表。既成の演劇の枠組みに囚われない演出方法は、公演毎に話題を呼び、国内外の公演、共同制作、ワークショプ等多数。2010年から富士見市民文化会館キラリ☆ふじみの芸術監督に就任。2013年に日韓共同製作作品『カルメギ』に於いて韓国で最も権威のある東亜演劇賞演出賞を外国人として初受賞。
きたまり
1983年生まれ。舞踏家・由良部正美の元で踊り始め、2002年からソロ活動を開始。2003年「KIKIKIKIKIKI」設立。
2008年トヨタ・コレオグラフィーアワードにてオーディエンス賞受賞、2010年横浜ダンスコレクションのグランプリを受賞。近年はダンサーとして黒沢美香、木ノ下歌舞伎などの公演に出演。また、ダンスシーンの活性化や舞台芸術における身体の可能性を追求するプロジェクトを多数企画、ジャンルを越境する活動を展開している。

Archive

初演 『RE/PLAY』
2012年2月4日/会場:京都 元・立誠小学校
http://www.wedance.jp/2012_kyoto/

横浜公演『RE/PLAY(DANCE Edit.)』
2014年2月14日-16日/会場:横浜 急な坂スタジオ
http://www.wedance.jp/replay/replay2014/

シンガポール公演 『RE/PLAY Dance Edit』
2016年2月17日-20日/会場:シンガポール 72-13 
http://www.wedance.jp/replay/replay2015
https://replay2016.wordpress.com

リーフレット(日本語・英語)
→ PDF


Contact Information

RE/PLAY Dance Edit実行委員会:
東京都荒川区西日暮里4-1-6  ㈲グリーンルーム内 
E-mail: info@wedance.jp

NPO法人Offsite Dance Project:
横浜市中区池袋10-1-202 
E-mail: info@offsite-dance.jp
URL: http://www.offsite-dance.jp 

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